おすすめ映画 2019年 上半期 ベスト

2019年7月6日土曜日

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おすすめ映画 2019年 上半期 ベスト

2019年1月から6月までの間に、編集部が劇場で鑑賞した作品の中で、おすすめ作品をご紹介します。鑑賞数は169本。映画祭等での上映「第14回大阪アジアン映画祭」「電影2019」「イタリア映画祭2019」「フランス映画祭2019 横浜」を含みますので、今後、全国配給されるもの、今後日本公開が未定の作品も含みます。

『さよならくちびる』



公開日:2019年5月31日

キャスト:小松菜奈、門脇麦、成田凌

繊細さをかたちにしたような作品。ストーリーはシンプルに解散を決めたデュオの物語だが、ライブをするたびに、時間が経つたびに揺れる心の変化を最小限のセリフで表現している。また、言葉の使い方も、曲の歌詞、それ以前の「詩」、セリフなど届け方が工夫されている。また、それを実現している小松奈菜と門脇麦の演技が素晴らしい。前期は音楽を扱う映画が多かったが、この作品はジャンルを超えて、面白かった。

『アリータ バトル・エンジェル』


公開日:2019年2月22日

キャスト:ローサ・サラザール、クリストフ・ワルツ、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリ、キーアン・ジョンソン、エド・スクレイン、ジャッキー・アール・ヘイリー

映像としては、桁外れのクオリティ。さすがのジェームス・キャメロンです。ヒロイン:アリータの姿は、ローサ・サラザールがパフォーマンス・キャプチャーをつけて演じたデータに、CGやVFX等の最新技術を使い、原作のイメージに近いアリータ像に仕上げられているが、これは、女優なのか、アニメーションなのかもはやわからない領域に到達している。映像処理されているのに、生きているのだ。劇場で、IMAXなどで観ると圧倒される感じが最高だったのですが、動画配信サービスでも期待は裏切らないだろう。

『アリータ バトル・エンジェル』詳細レビュー

『デイアンドナイト』


公開日:2019年1月26日

キャスト:阿部進之介、安藤政信、清原果耶、田中哲司、小西真奈美、佐津川愛美、渡辺裕之、室井滋、笠松将

『新聞記者』が2019年前期としては、話題となった藤井道人監督作品。企画から参画している阿部進之介の主人公:阿部へのシンクロがえげつない。削り込んだ魂をぶつけられているような、心を鷲掴みにされるというと陳腐な表現だが、心を掴んで、ラストまで放さないという意味では、そのとおりな作品。また、ヒロインを演じる清原果那の演技も見逃せない。彼女の視線が切なくて、強くて、心が痛くて逃げたいのに逃げられない。そんな気持ちにさせてくれる作品


公開日:2019年3月23日

キャスト:イ・スンウク、ウィ・ハジュン、パク・ジヒョン、パク・ソンフン、オ・アヨン、ムン・イェウォン、ユ・ジェユン

近年の韓国映画は、特に良い。恋愛、アクション、歴史活劇などなど、どれを取ってもかなりクオリティが高く、ハズレが少ない。そんな中での、韓国ホラー。youtubeをはじめとする生配信環境が、観客としても身近になっている状況をうまくホラー作品に取り込んだ作品。予告を観た時から、上手い!、企画の勝利と感じたが、映像の作り方がドローンあり、5proありと、最新の動画配信あるあるが取り込まれていて、飽きない。それでいて、ホラー作品としても、ラストに向けての恐怖感を達成している。うまい。

『コンジアム』公式サイト

『イップ・マン外伝 マスターZ』


公開日:2019年3月9日

キャスト:マックス・チャン、デイブ・バウティスタ、ミシェル・ヨー、トニー・ジャー

何も考えずに、現在のアジア映画界の最高のアクション俳優:マックス・チャンの戦いを体感すれば、良いです。今回は「外伝」なので、主人公の過去を知るために、前作にあたる『イップマン 継承』を観てから、観てください。そうすることで、ラストの盛り上がりが倍増します。この作品を観て、劇場を出てくると、みな詠春拳を使い手になりたくなります。

『イップ・マン外伝 マスターZ』公式サイト

『神と共に 第一章 罪と罰』『神と共に 第二章 因と縁』


公開日:第一章 2019年5月24日、第二章 2019年6月28日

キャスト:第一章 ハ・ジョンウ、チャ・テヒョン、チュ・ジフン、キム・ヒャンギ、イ・ジョンジェ 第二章 ハ・ジョンウ、チュ・ジフン、キム・ヒャンギ、マ・ドンソク、キム・ドンウク、イ・ジョンジェ

韓国映画その2。第一章だけでも面白いのに、第ニ章を普通の続編だと思って観ると、いい意味で裏切られる作品。死後の世界を描いているので、取り返すことができない後悔や当時の葛藤が切ない。そういう面では、邦画の『ツナグ』にも共通するのだけれど、第ニ章に入ると、また、違う展開が待ち構えていて、飽きたい。第ニ章のエンドロールの最後の最後まで作品として作り込まれたエンターテイメント作品。

『あの日々の話』

公開日:2019年4月27日

キャスト:山科圭太、近藤強、木下崇祥、野田慈伸、前原瑞樹、森岡望、高田郁恵、菊池真琴、長井短、太賀、村上虹郎

舞台をベースにした密室型群像劇。舞台特有の観客との空気感のやりとり、といった感覚や笑いの起きる「間」みたいなものがそのまま移植されていて、小気味いいコメディ。低予算ということもあるが、舞台ではよく描かれる「密室劇」をこのような形で映画作品として観られるのが嬉しい。共感度が高く、皆が体験したであろう、若い頃の感覚を再び体験させてくれる作品。

『あの日々の話』詳細レビュー

『バジュランギおじさんと、小さな迷子』

公開日:2019年1月18日

キャスト:サルマーン・カーン、ハルシャーリー・マルホートラ、カリーナ・カプール

まず、ヒロインの少女が可愛く、観客も「助けなきゃ」と感じてしまう。インド映画作品なので、定番となっているミュージカルシーンが入っているのだが、後半のレストランでのシーンが、コミカルで最高に盛り上がる。どうして、邦画ではつまらないことが多いミュージカルシーンが、インド映画だと最高に楽しいのだろうか。周りのおじさんやおばさん、若者たちも一緒に踊ってくる、そして、観客に向かってくるあの圧倒感が良いのかもしれない。この作品、単なる迷子の少女を助ける話ではなく、インドとパキスタンとの間で抱える社会問題が背景に描かれているので、そのあたりも踏まえて観ると、もっと楽しめる。

『社会の片隅で』

公開日:日本公開未定(フランス映画祭2019 横浜上映)

キャスト:オドレイ・ラミー、コリンヌ・マシエロ、ノエミ・ルヴォヴスキ、デボラ・ルクムエナ

フランスでは大成功した社会派映画。日本は、国民の社会問題を取り扱った映画を観るお客様が少ないこともあり、全国配給は難しいかもしれません。女性ホームレスの方を取り巻く作品なのですが、登場するホームレスの方は、実際にホームレス経験者が演じていることもあり、その生き様がそのまま描かれているのだが、一方で主要キャストは俳優が演じてる。どこまでが用意されたセリフなのか、彼女たちの心の声なのか、そのボーダーがわからない素晴らしい作品。それでいて、ドラマがあり、観終わったあとには、彼女たちと一緒に元気になれる稀有な作品。

『社会の片隅で』詳細レビュー

『君の結婚式』

公開日:2019年3月1日

キャスト:パク・ボヨン、キム・ヨングァン

韓国映画その3。ラブコメ映画は、日本でも漫画原作のものを中心に飽和状態だが、成功の方程式を企画側が狙っているのが透けて見えて、良作ではない作品が散見される現状。そんな中で上映されたこの作品は、展開が邦画とは異なっていて飽きない。そして、切ない。すれ違い続ける心が切ない、まさに、ラブコメ感が体感できる秀作。編集部は特に、ラストシーンへの展開がとても気に入っています。 



2019年上半期作品 編集部が劇場で鑑賞した169本
『シュガー・ラッシュ オンライン』『シシリアン・ゴースト・ストーリー』『真っ赤な星』『アストラル・アブノーマル鈴木さん 』『それだけが、僕の世界』『迫り来る嵐』『蜘蛛の巣を払う女』『輪違屋糸里 京女たちの幕末』『この道』『喜望峰の風に乗せて』『クリード 炎の宿敵』『チワワちゃん』『バジュランギおじさんと、小さな迷子』『バハールの涙』『十二人の死にたい子どもたち』『サイバー・ミッション』『デイアンドナイト』『ジュリアン』『夜明け』『ゲヘナ』『ダークスクール』『あした世界が終わるとしても』『天才作家の妻 40年目の真実』『ヴィクトリア女王 最期の秘密』『七つの会議』『赤い雪 Red Snow』『王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン』『アイスマン 宇宙最速の戦士』『西遊記 女人国の戦い』『マスカレード・ホテル』『雪の華』『グラビティ 繰り返される宇宙』『NUMBER37』『アガサ・クリスティー ねじれた家』『リーサル・ソルジャーズ』『飢えたライオン』『アマチュアズ』『イート・スリープ・ダイ』『マイ・アーント・イン・サラエボ』『マン&ベイビー』『ウィンター・ブラザーズ』『オッズ』『コントロール 洗脳殺人』『ルールズ・フォー・エヴリシング』『台北暮色』『バーニング 劇場版』『誰がための日々』『女王陛下のお気に入り』『コードギアス 復活のルルーシュ』『ともしび』『アクアマン』『劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか -オリオンの矢-』『ファースト・マン』『THE GUILTY ギルティ』『アリータ バトル・エンジェル』『グリーンブック』『君の結婚式』『九月の恋と出会うまで』『移動都市 モータル・エンジン』『岬の兄弟』『翔んで埼玉』『非分熟女』『ペガサス/飛馳人生』『失踪、発見』『アラ・チャンソ(原題)』『アイランド/一出好戯』『駐在巡査 宝音(ボヤン)』『選ばれざる路/未択之路』『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3「恩讐の彼方に」』『過ぎた春』『アワ・ボディ』『悲しみより、もっと悲しい物語』『G殺』『イップ・マン外伝 マスターZ』『まく子』『君は月夜に光り輝く』『群山:鵞鳥を咏う』『なまず』『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』『金子文子と朴烈』『運び屋』『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』『ウトヤ島、7月22日』『スパイダーマン スパイダーバース』『立ち上がる女』『ROMA/ローマ』『美人が婚活してみたら』『シークレット・チルドレン 禁じられた力』『マイブックショップ』『記者たち 衝撃と畏怖の真実』『ビューティフル・ボーイ』『ビッチ・ホリディ』『孤独なふりした世界で』『麻雀放浪記2020』『JK☆ROCK』『コンジアム』『ザ・バニシング 消失』『キングダム』『4月の君、スピカ。』『バイス』『月を買った男』『盗まれたカラヴァッジョ(仮題)』『カプリ島のレボリューション』『私の娘よ』『帰ってきたムッソリーニ』『女性の名前』『ルチアの恩寵』『アルマジロの予言』『彼女は笑う』『幸せな感じ』『リアム16歳 はじめての学校』『ある日突然に』『私が神』『憶えてる?』『バースデー・ワンダーランド』『若葉のころ』『台北の朝、僕は恋をする』『あの日々の話』『ハイライフ』『ドッグマン』『映画 賭ケグルイ』『幸福なラザロ』『薔薇とチューリップ』『ザ・フォーリナー 復讐者』『甲鉄城のカバネリ 海門決戦』『ドント・ウォーリー』『轢き逃げ 最高の最悪な日』『パパは奮闘中!』『居眠り磐音』『ガルヴェストン』『アメリカン・アニマルズ』『僕たちは希望という名の列車に乗った』『空母いぶき』『ベン・イズ・バック』『神と共に 第一章 罪と罰』『パラレルワールド・ラブストーリー』『さよならくちびる』『台北セブンラブ』『コレット』『誰もがそれを知っている』『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』『町田くんの世界』『The Crossing ザ・クロッシング Part I』『パドマーワト 女神の誕生』『海獣の子供』『長いお別れ』『慶州(キョンジュ) ヒョンとユニ』『泣くな赤鬼』『ハウス・ジャック・ビルト』『The Crossing ザ・クロッシング Part II』『旅のおわり世界のはじまり』『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』『プロメア』『ゴールデン・リバー』『アマンダと僕』『カブールのツバメ』『ゴーストランドの惨劇』『ディリリとパリの時間旅行』『社会の片隅で』『愛しのベイビー』『ウルフズ・コール』『スクールズ・アウト』『シノニムズ』『マイ・レボリューション』『アイディアル・パレス シュヴァルの理想宮(仮)』『崖っぷちの女たち』『新聞記者』『無双の鉄拳』『神と共に 第二章 因と縁』

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