『南極の恋』Till the End of the World 南極之恋【感想・レビュー】

2018年10月21日日曜日

映画祭 外国語映画

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『南極の恋』Till the End of the World 南極之恋【感想・レビュー】



2018 東京・中国映画週間上映作品

スタッフ

監督・脚本:ウー・ユーイン(呉有音)Youyin Wu

キャスト

マーク・チャオ(趙又廷)Mark Chao:Wu Fuchun
ヤン・ズーシャン(楊子珊)Zishan Yang:Jing Ruyi

あらすじ

南極で一機の小型飛行機が墜落した。生き残ったのはブライダル会社の代表取締役のウー・フーチュン(呉富春)と高空物理学者のジン・ルーイー(荊如意)。全く接点のない二人が極寒の地で75日間のサバイバル生活を送ることに。(2018東京・中国映画週間公式HPより)

南極で撮影された映像のリアルさ

この作品は、実際の南極で撮影されている。それ故に、主人公が前半、軽いキャラクターとして登場しても、背景の映像の厳しさが、南極のそれを映し出している。そのリアルさから伝わる緊張感は、観客にも伝わり、物語のラストシーンまで緊張感を持たせている。監督自身が中国極地観測隊のメンバーであり、実際に観測研究も体験し、脚本も担当していることで、さらに演出にもリアルさが増している。

極寒での演技

この物語は、ほぼマーク・チャオとヤン・ズーシャンで構成されている。実際の極限状態を体感しながらの2人の演技からは、南極の温度が伝わってくる。特にマーク・チャオは雪原での体を張った演技が多く、軽妙なキャラクターに対比して、その体当たりの演技が観客を魅せるものとなっている。

南極で起きるリアル

物語は、恋愛を主軸に展開しているが、その背景で南極で起きうることが映像を通して伝わってくるので、特に若い年代でこういう物語に出会うと、地球の自然の凄さが理解できるだろう。

作品全体として

映像は、南極観測隊の協力を得ながら撮影されているため、圧倒的にリアルで、2人の演技も素晴らしい。ただ、物語のクライマックスシーンでは、脚本が元観測隊である甘さからか、ドラマ性に欠けた演出になってしまった。ラストシーンは、もっと盛り上げる演出があっても良かった。

2018東京・中国映画週間公式HP
http://cjiff.net/

『南極の恋』Till the End of the World IMDB
https://www.imdb.com/title/tt7962598/

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