Life with movies 『リグレッション』Regression【感想・レビュー】
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『リグレッション』Regression【感想・レビュー】

『リグレッション』Regression【感想・レビュー】

(C)2015 Mod Entertainment Mod Producciones Himenoptero Regresion Canada Inc Telefonia Studios Regression A.I.E

スタッフ

監督・脚本:アレハンドロ・アメナーバル

キャスト

イーサン・ホーク:ブルース・ケナー
エマ・ワトソン:アンジェラ・グレイ
デビッド・シューリス:ケネス・レインズ

あらすじ

1990年、アメリカ・ミネソタ。刑事のブルース・ケナーは、父親の虐待を告発した少女アンジェラ・グレイの事件を取り調べる。驚くべきことに、訴えられた父は、記憶がないにも関わらず罪を認め、ケナー刑事は著名な心理学者の協力を仰ぐことに。アンジェラの記憶をたどりながら事件の真実を追うケナー刑事は、やがてこの町に秘められた恐るべき巨大な闇に迫っていく。(公式HPより)

真実はどこにあるのか。

主人公の刑事ブルースが告発された事件を追いかけるが、父親が記憶喪失、悪魔崇拝や教会などが絡み、また、証言以外の証拠がなかなか得られずに、闇に沈んでいく姿を描いている。事件の真相へ迫るために、心理学者の助けの元、父親の記憶を辿っていくものの、真実は見えてこない。

予告編すらミスリードの鍵となる

ネタバレを防止するため、物語の細部は書けないが、父親、母親、アンジェラ、牧師、それらの言葉から、どのように真実にたどりつけばいいのか、そんな心理サスペンスがこの作品の魅力であり、核となる。ヒロインを演じるエマ・ワトソンが儚げで、美しさが際立つが、それすら罠ではないか、と疑ううちに、真実がみえなくなる物語がよく練られている。

宗教という環境の違い

この作品は、1980年から90年代に実際に起きた事件・社会現象を元に製作されているが、他の作品でも起きるが、宗教が及ぼす影響が大きい社会や環境を背景とした場合、どうしても、日本国内で育ったものには理解が追いつかないところがある。普遍的なテーマを扱うべきという意見もあるが、それよりも、こういう作品に出会ったのを機会に、他の国のことを調べてみるのも、映画を楽しみのひとつではないだろうか。『ブリムストーン』『ウインド・リバー』、そして本作と、日本配給が遅れたことにより、今年(2018年)に米国の闇を描いた作品が上映されたことは、いい機会かもしれない。

作品全体として

米国では、マーベル系が人気を博し、西欧の映画祭では現代社会を反映した作品が評価される中、エンターテイメント作品として、本作のようなサスペンス作品があることが、多様な映画に触れたい映画ファンを満足させてくれる。そして、益々、演技力が伸びるエマ・ワトソンの魅力を追いかけるだけでも楽しめる。そんな作品。

『リグレッション』公式サイト
http://regression.jp/

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