『王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン』狄仁傑之四大天王 Detective Dee: The Four Heavenly Kings【感想・レビュー】

2019年2月2日土曜日

外国語映画

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『王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン』狄仁傑之四大天王 Detective Dee: The Four Heavenly Kings【感想・レビュー】


スタッフ

監督・脚本:ツイ・ハーク Hark Tsui

キャスト

マーク・チャオ Mark Chao:ディー・レンチェ
ウィリアム・フォン Shaofeng Feng:ユーチ・ジェンジン
ケニー・リン Kenny Lin:シャトー・チョン
カリーナ・ラウ Carina Lau:則天武后
イーサン・ルアン Ethan Juan:ユエンツォー大師
マー・スーチュン Sichun Ma:水月

あらすじ

判事ディーは国家の危機を救った功績により、この世で最強の神剣「降龍杖」を皇帝から授かった。権力独占を企み、「降龍杖」を我が物にしようと目論む皇后・則天武后から司法長官のユーチはディー襲撃の命を受ける。ユーチは腕のたつ道士や女剣士の水月ら「異人組」を雇い、ディーを狙い打つことに。
そんな中、宮殿の柱に彫られた巨大な黄金龍に突如として命が宿り、異人組が襲われるという不可解な事件が起きる。皇帝に恨みを持つ封魔族が妖術で人を操っていることを突き止めたディーは、この術を封じる策を知る三蔵法師の弟子ユエンツォー大師と医官シャトーとともに戦いに挑む!!(公式チラシより)

香港のスピルバーグ、ツイ・ハークは止まらない

日本にも多くのファンを抱える香港のエンターテイメント作品といえば、この人ツイ・ハーク。大規模な作品を制作するが、毎年のように作品を供給する映画熱が凄まじいい。2015年 京都ヒストリカ映画祭(オープニング上映『タイガー・マウンテン 雪原の死闘』)の際に来日した同作のエグゼクティブ・プロデューサー、ジェフリー・チャンも、その熱量を語りつつ、それを損ねることのないようにプロデュースする大変さをユーモアを交えて語っていたことが思い出される。

スケール感の違いに圧倒される

邦画界でも大規模なエンターテイメント作品が作られることがあるが、北米映画の興行収入でを抜いた中国と香港がタッグを組んで製作された作品には、太刀打ちができない。今回も、ワイヤーアクションとCGを融合させたアクションシーンや映像の広がりは桁違いで、スケール感が違い過ぎる。ハリウッド映画の規模が最強だったのは、昔の話、現代の中国資本の映画は凄い。そして、それを同じ料金で映画館で観られるならば、見逃す手はない。

シリーズは続くか?

この作品は、アンディ・ラウが主演した『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』、その前日譚『ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪』に続くシリーズ3作目。全2作を観ていない方は、観るとより一層楽しめるので、おススメするが、このあともシリーズが続いていくのだろうか。物語の展開としては、次回作を創ることも可能かと思われるので、ぜひ、続けて欲しい。

作品全体として

ディズニー帝国の宣伝力に押され、マーベル作品ばかりが目につく映画界ですが、エンターテイメント大作を観るなら、中国・香港タッグ作品も同じように楽しんでほしい。映画ファンにとっては、より面白い映画、素晴らしい映画、感動する映画を、制作された国、環境に関わらず多く見られることが、幸せなことなのだから。

『王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン』IMDB
https://www.imdb.com/title/tt6869538/

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