『神さまの轍 check point of the life』【感想・レビュー】

2018年2月24日土曜日

日本映画

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『神さまの轍 check point of the life』

(C)2018映画「神さまの轍」製作委員会

スタッフ

監督・脚本・企画:作道雄

キャスト

荒井敦史:佐々岡勇利
岡山天音:小川洋介
望月歩:佐々岡勇利(中学時代)
吉沢太陽:小川洋介(中学時代)
津田寛治:中坊栄一
六角精児:自転車おじさん

あらすじ

京都府井手町にある中学校に通う勇利と洋介は、ふとしたきっかけでロードバイクに熱中していく。どこに向かうか見えなくても、無心にペダルを漕ぎ続けることだけが、勇利と洋介にとっての未来であった。数年後、二人は再会する。勇利はプロのロードレーサーとして歩むことを決め、また社会人となった洋介はロードバイクに乗ることさえやめてしまっていた。そこから、二人の人生は大きく変わっていくことになる。やがて、掴んだ夢に挫折してしまう勇利と、自分の夢を見つけることが出来なかった洋介の人生とが、思い出の地、井手町を舞台としたロードレース大会《ツールド・KYOTO・2019》で交錯する。白熱するロードレースの中、二人の若者が選ぶそれぞれの未来とは--。(公式HPより)

若手監督の台頭が望まれる日本映画

東京国際映画祭では海外から多くの監督が来日しているが、20代の監督も来日を果たしているケースがある。その作品は、瑞々しさの溢れる作品であったり、尖った作品であったりするが、そんな作品を評価できる映画界や映画祭でなければ、未来の傑作は期待できないだろう。作道雄監督は、本作で商業作品デビューの20代の監督である。

地域に根差した映画づくり

近年、地域活性化として日本各地にフィルムコミッションが誕生し、映画のロケ地誘致が活発化しているが、監督が自分の出身地や思い入れのある地域を舞台にして映画を製作されるケースは、少なくない。奈良県を舞台に映画を作り続けている河瀬直美監督は、そのまま、カンヌ映画祭での受賞に繋がり、2016年には審査委員長まで務めている。ただ、大手配給会社は、脚本よりもキャスト重視の商業主義を中心に配給するため、ベンチャー型の地域映画は、なかなか観客の元へ届かないのが実情である。デジタル社会と言われて久しいのだから、映画のテーマだけでなく、映画館や配給会社も多様性に目覚めてほしい。

挫折と栄光

本作は、バブル期に多くみられたサクセスストーリーとは逆に、夢を追いかけることさえ出来なかった主人公の物語である。作り手もキャストも若手の本作だが、その視点が現代的と言えるのだろうか。本作で若者の共感と反響がいかほどのものか、注目である。

作品全体として

メジャー作品ではないため、監督の将来性には、期待値が残る印象の作品。ロードレースをテーマにした作品はいくつか存在するが、ロードバイクに乗る普通の若者をテーマにした作品は、あまりみかけない。近年の台湾映画のように、若者の瑞々しい映画を作って欲しい。

『神さまの轍』公式サイト
http://kamisamanowadachi.com/

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