『フラットライナーズ』【感想・レビュー】

2017年12月31日日曜日

外国語映画

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『フラットライナーズ』

(C)2017 SONY PICTURES ENTERTAINMENT (JAPAN) INC.

スタッフ

監督:ニールス・アルデン・オプレブ

キャスト

エレン・ペイジ:コートニー
ディエゴ・ルナ:レイ
ニーナ・ドブレフ:マーロー
ジェームズ・ノートン:ジェイミー
カーシー・クレモンズ:ソフィア

あらすじ

医学生のコートニーは、“人は死んだらどうなるのか?”という好奇心で<禁断の臨死実験>に挑む。「私の心臓を止めて1分後に蘇生してほしい。」死後の世界を垣間見た彼女は、突然ピアノを弾けるようになるなど不思議な能力が覚醒する。その驚くべき光景を目の当たりにした仲間たちは3分…5分…と臨死時間を競い合うかのように延ばしエスカレートしていくが、臨死《7分》が過ぎた時、そこには想像もつかない恐ろしい代償が待っていた――。(公式HPより)

リメイク作品として

1990年(日本公開は1991年)に公開された前作は、キーファー・サザーランド、ジュリア・ロバーツ、ケヴィン・ベーコンと若手有望株の俳優が集結し、話題になっていて、筆者もその流れで鑑賞した。今回はリメイク作品として制作されたが、旧作とは、脚本も異なっていて、作品の雰囲気も損なわれているし、今、なぜ、リメイクしたのか、不思議でならない。

旧作との違い

本作は、ホラー作品として作られているが、旧作はサスペンス作品として作られていた。初めての蘇生実験から、少しづつエスカレートしていく様子にハラハラしたものである。それに対して、今回はホラー作品として、ただ驚かすためだけの演出が多めに使用されている。CG技術や機材も新しくなり、映像は向上しているが、かわりに旧作の脚本や演出が持っていた雰囲気が損なわれてしまった。

テレビドラマの総集編のような作り

主人公のコートニーが蘇生実験にこだわる理由、周辺の有望な医学者が手伝う必然性などリアリティに欠けている。ただ、用意された筋書きを追っているだけに見えてしまう。ちょうど、最終話が終わったドラマを年末の総集編で追いかけるような印象である。

作品全体として

ポセイドン・アドベンチャーがリメイクされた時は、過去作から時代を経て、新しい観客に向けて作ったのだなと、オリエンタル急行殺人事件の時は、新豪華キャストを楽しんでいただくために名作を題材にしたのだなとわかる作品だったが、今回の作品は、なぜ制作したのか、最後までわからなかった。旧作のファンの方は、新作を観る必要はない。旧作を若き日の名優を楽しみましょう。

『フラットライナーズ』公式サイト
http://www.flatliners.jp/

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